【10月28日開催!】和楽器と電子音響による邦楽ライブ――第二回 紫の會(ゆかりのかい)
写真:池田晶紀
第二回 紫の會(ゆかりのかい)
こうの紫(ゆかり)による邦楽ライブが第二回を迎える。しなやかに操る細棹三味線の糸が紡ぐのは、古典から現代曲までジャンルを超えた「ゆかりワー ルド」。演奏者と客席の間をボーダーレスにする軽妙なトークと、多彩な唄声も、より一層の魅力を増している。
今回のゲストである黒田鈴尊(くろだれいそん)と磯部英彬(いそべひであき)は、日本だけに留まらず世界の舞台で活躍する若き俊英である。尺八奏者の黒田鈴尊とこうの紫の共演は、尺八と三味線が江戸時代から蜜月関係にあることの証明だけでは終わらない。あえて不安定で音の出にくい構造を守り続けてきた尺八と、伸び縮みのしやすい絹糸の調弦を宿命づけられている三味線は、日本人の自然観や芸術的感性の根元に気づかせてくれる。
磯部英彬は現代音楽の可能性を切り拓いてきた電子音響のトップランナーだ。センスと技術を兼ね備えた稀有な才能が、こうの紫と黒田鈴尊の音を、どのように料理するかも聴きどころである。三者による奔放な化学反応は、秋の夜長を愉しむのにもってこいだ。
日程 | 2017年10月28日(土) 16:30 OPEN 17:00 START |
会場 |
Rainy Day Bookstore & Cafe 東京都港区西麻布2-21-28 スイッチ・パブリッシングB1F |
参加費 | 2,500円 |
申込方法 | こちらのイベントは定員に達したため、受付を終了しました。 |
お電話でのお問い合わせ | Tel.03-5485-2100 |
<アーティストプロフィール>
【こうの紫(唄・三味線)】
札幌市出身。中学より長唄を今藤長三四氏に師事。現代曲・お座敷唄を山本ゆきの氏に師事。現代邦楽研究所卒業。女子美術大学大学院修士課程美術研究家修了。映画、ミュージックビデオ出演、国内・海外にてコンサート、ライブ活動を行う。音緒乃会所属。女三味線弾き「ねのいろ」、「三味線なでしこ」メンバー。人間の内部に深く浸透する音を追求し、三味線の魅力を広く発信する。
オフィシャルサイト http://konoyukari.com
<ゲストプロフィール>
【黒田鈴尊(尺八)】
青木鈴慕、青木彰時に師事。早稲田大学、東京藝術大学、同大学院卒業。NHK邦楽オーディション合格。第2回利根英法記念邦楽コンクール最優秀賞受賞。ブリュッセルARS MUSICAにて武満徹November Steps他、2つの新作尺八協奏曲を初演。アンサンブル室町(佐治敬三賞受賞)、邦楽四重奏団(1stCDはレコード芸術にて特選盤)メンバー。
オフィシャルサイト https://www.reisonkuroda.com
【磯部英彬(電子音響)】
1982年生まれ。山梨出身。コンピュータを中心とした作曲活動のほか様々な他の作曲家の電子作品のオペレータを担当する。自身の主要な作品は日本をはじめ、オランダ、ドイツ、韓国などで演奏されている。