女優を選んだひと(表紙・巻頭:宮沢りえ)
女優という仕事と、女優という仕事を選んだ「人間」に迫る「女優特集」の第2弾。
今回、ここに登場する女優たちが、皆「孤独」「別れ」「忘却」というような言葉を口にしていたのは偶然なのだろうか。
それとも、それらは、彼女たちが女優であり続けるためには必要な感情なのだろうか。
一時は家族のように接する映画やテレビの制作現場も、ひとつの“完成”という目標を達成した瞬間に、
それは崩壊していく。彼女たちは出会いと別れを繰り返し、受け入れ、
それでもまたカメラの前に立ち、泣いたり笑ったり、感情をむき出しにして表現し続けている。
女優とは、とても華やかな仕事であると同時に、何とも切なく儚い仕事でもある。
しかし、実はそれこそが、彼女たちを強く美しく、輝かせているのだ
2009年2月20日発行