画家の平松麻が普段の油絵制作の息抜きとして、遊ぶように描きはじめたというマッチ箱に描かれた絵画作品シリーズ。膨大な数の作品の中から厳選された約70点が一冊のZINEに。シリーズ作品をまとめた自身初の印刷物となる。
こちらを見つめる目、何かを持つ指、解読不能な文字、針を持たない時計、窓枠の奥に広がる景色——。マッチ箱に描かれた個性豊かなモチーフは、静かでいながらどこか楽しげで、目を離したすきに動き出しそうな自由な空気を湛えている。箱の表と裏で対の絵になっていたり、箱の中のマッチにも仕掛けが施されていたり、手のひらに乗ってしまう小さな立方体の一つひとつに物語が宿る。
雑誌『MONEKY』編集長・柴田元幸が平松の作品に寄せた文章「太古につながった絵」も掲載。
平松麻
1982年生まれ。大学卒業後、設計事務所、ギャラリーでの勤務を経て、2012年より本格的な作品制作を開始。絵は独学。展覧会での発表をメインに、挿絵も手掛ける。
http://www.asahiramatsu.com/
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写真 ただ
A5判 32ページ
2020年4月1日発行
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