アルゼンチンのパタゴニア極南の町、ウシュアイアから船の旅に出る。
南極海に向かって南緯 75 度から南緯 63 度まで伸びる南極半島の上陸を目指す。
氷で覆われた大地の上に立つことを願い、 世界で一番の荒れた海と称されるドレーク海峡を渡る。
南の果て、南極への旅へと、黒田征太郎を誘った。
【CONTENTS】
「南極は死ぬまでにいきたいところだ」
最後の夢として、85歳で南極に挑む画家・黒田征太郎。今南極半島行きの船に乗る。
黒田征太郎の絵日記を12Pにわたり掲載。
南極半島への旅とは一体どのようなものなのか。人為的な干渉を拒むかのように荒れ狂う海。
それを越えた者だけが踏み入ることを許された、地球最後の秘境への旅の軌跡を綴ったトラベローグ。
絵=黒田征太郎
雪と氷に閉ざされた南極は、その過酷さゆえに独自の生態系を古よりつないできた。
文明から切り離された手付かずの大自然の中で生きる野生動物たちを紹介。