カナダからアラスカへ、荒野を流れるユーコン・リバー。
ホワイトホースからドーソンまで650キロ。
手つかずの自然を、遥かなる原野を、筏とカヌーで旅する写真家の冒険。
70年代からハワイや北極など世界各地を旅しながら、その土地に残る自然や文化を撮り続けてきた写真家、佐藤秀明。彼の待望の写真集『Yukon』が弊社より刊行になります。ユーコン川はカナダのブリティッシュ・コロンビアを源流に、アラスカまで流れる全長3200キロの川。川沿いに広がる手つかずの雄大な自然が、世界中の自然愛好家やカヌーイストを引きつけてやまないユーコンを、佐藤秀明はカヌーと筏でくだる旅をしました。ホワイトホースからドーソンまで約650キロの旅。夏の一瞬の間にしか見ることができない、神々しいばかりの水と緑と空。
かつてゴールドラッシュの舞台となったエリアに残された100年前の小屋や遺跡。
夜空に瞬く満天の星やオーロラ。冬には極寒となる荒野に暮らす人々の営み。
自然の力強さを感じる写真集、乞うご期待ください。
2014年9月15日発行
<巻末寄稿>
野田知佑(カヌーイスト)/熊谷芳江(ナチュラリスト)
佐久間克宏(カヌーピープル・ナチュラリストガイド)/ 佐藤秀明(写真家)
佐藤秀明インタビュー 「ユーコン、旅人の川を語る」 聞き手 新井敏記
<プロフィール>
佐藤秀明
日本大学芸術学部写真学科を卒業の後、フリーのカメラマンになる。
1967年より3年間ニューヨークに在住。1970年代前半から波を追いかけサーフィン雑誌を中心に活躍し、
その後北極、アラスカ、チベット、ポリネシアなど辺境を中心に撮影活動を続け、数多くの作品を発表。
最近は日本の雨の風景などにも取り組んでいる。
写真集に『カイマナヒラ』『Requiem: World Trade Center』など。