痛切で、可笑しくて、グロテスクな、摩訶不思議のお話
ユーモアとエロス、猛々しさとエレガンスが奏でる絶妙のハーモニー。時代をリードしつづける詩人・作家 伊藤比呂美による、痛切で、可笑しくて、グロテスクな、摩訶不思議のお話
2007年5月30日発行
目次
○ わたしはチトーでした
○ コヨーテ、カモ娘を
○ 平原色の死骸
○ コヨーテ、歯を折り取る
○ ロードキル
○ コヨーテ、子育てに失敗する
○ 同行二人
○ コヨーテ、妊娠する
○ 風一陣
○ コヨーテ、カエル女を
○ 百も千もたちあがる
○ コヨーテ、種をまく
○ タンブルウィード
ほんとうは、コヨーテに出会おうとおもった、そしてその呼び声を、乾いてカラカラ鳴る闇夜の路上で、耳をすませて聴こうとおもった、__本文より