「対馬丸事件」から80年。
もし二隻の船が話すことができたなら——。
●9月15日(日)と9月16日(月祝)に池澤夏樹と黒田征太郎による刊行記念イベントが沖縄で開催決定。
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池澤夏樹と黒田征太郎という2人の作家が、事件から80年を迎える「対馬丸事件」をテーマに絵本を制作した。
1944年8月22日、沖縄から九州に向かって航行していた疎開船「対馬丸」を、アメリカの潜水艦「ボーフィン」が魚雷攻撃し撃沈させた。1788名の乗船者のうち亡くなったのは1484名。子供は784名。「対馬丸」は今なお880メートルの海底に沈んでいる。
一方、事件の後もこの戦争で活躍した「ボーフィン」はハワイのボーフィン潜水艦博物館に、その戦果を掲げて展示されている。
この絵本では「対馬丸」と「ボーフィン」の対話から、事件当時の状況とその凄惨さを伝えるとともに、敵や味方は関係なく、戦争に関わるどんな人にも大きな傷を残す戦争の虚しさと恐ろしさを物語る。