2014.2.1(土)~@グッチ銀座シネマルーム
グッチ銀座にあるシネマルーム「シネマ・ヴィジョナリーズ」で、2月1日からジョン・カサヴェテス監督による映画『こわれゆく女』が無料上映される。
Coyote No.50(カサヴェテスへの旅)
ジョン・カサヴェテスから大きな影響を受けて、映画監督の道を進んだマーティン・スコセッシが1990年に立ち上げた非営利団体がある。劣化の危機に瀕したフィルムを修復し、保存する活動を進める「ザ・フィルム・ファンデーション」(TFF)だ。歴史的な映画の保護と保存を目的とし、米国内のフィルムの復元・保存プロジェクトをサポートするTFFには、ウディ・アレンやコッポラ、スピルバーグ、ウェス・アンダーソンらが名を連ね、毎年数多くの映画を修復してきた。これまでにその数は560以上にのぼる。
2006年からTFFのパートナーとして、グッチは毎年1作品の修復を支援し、その映画の上映会を行ってきた。記念すべき最初の作品として修復されたのが、カサヴェテスの『こわれゆく女』だった。
その後もグッチはTFFの活動を通して、ミケランジェロ・アントニオーニの『女ともだち』、バーバラ・ローデンの『ワンダ』、ルキノ・ヴィスコンティの『夏の嵐』と『山猫』、フェデリコ・フェリーニの『甘い生活』、セルジオ・レオーネの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、フランチェスコ・ロージの『黒い砂漠』を修復し、国際映画祭などで上映する活動「シネマ・ヴィジョナリーズ」を続けている。2013年には新たにニコラス・レイの『理由なき反抗』が加わり、計9作になった。
グッチは日本だけの特別な取り組みとして、グッチ銀座の6階にシネマルームを新設。ゆったりとしたソファが置かれた贅沢な空間で映画と向き合える上映室だ。約2カ月ごとに作品を代えて、週に3回、無料上映を行なっている(完全予約制)。
カサヴェテスの死後25年を迎える今年2月は、代表作の一つである『こわれゆく女』が再び上映されることになった。上映日時やお申込みは会場のHPをご参照ください。
<上映情報>
会場 |
グッチ銀座 6階ギャラリー
東京都中央区銀座4-4-10 |
料金 |
無料 |
定員 |
1回20名(先着順/要予約) |
お問合せ |
グッチ ジャパン カスタマー サービス
*Tel. 03-5469-6611
|
詳細 |
会場のHPをご参照ください *上映日の2週間前から予約可 |
<作品情報>
「こわれゆく女(A WOMAN UNDER THE INFLUENCE)」
1974年 監督:ジョン・カサヴェテス
仕事と家庭を両立させようと頑張るニック・ロンゲッティ(ピーター・フォーク)と分裂症状が進行し、妻として母としての役割を徐々に果たせなくなっていく美しい妻のメイベル(ジーナ・ローランズ)。精神的な病に悩まされる女性をまっすぐに見据えるカサヴェテスの視線には、描き出される閉塞的な家庭生活とフェミニスト運動の影響が見られる。
Coyote No.50(カサヴェテスへの旅)
- Posted on 2014/01/20
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