1998年『13』で作家デビューして以来、旺盛な執筆活動をつづけている古川日出男。12月2日に発売される『小説のデーモンたち』は、2年半にわたって「SWITCH」誌上に連載された私的創作論。
小説家はどんな日常を過ごしているのか? 五感を研ぎ澄まして執筆に向かうとき、小説家の心に浮かぶものは何か? 思うように進まない作品を抱える苦悩と、創作の昂揚感。そして何よりも、現実世界の衝撃をどのように表現するのか――。連載開始直後に起きた東日本大震災、それを語る「有効な言葉」を求めて試行錯誤する過程が、作家自身の言葉で赤裸々に綴られていきます。
創作にとり憑かれている小説家の内部に巣食う「デーモン」たちとの対話から見えてくる、作品生成の秘密。作家生活15周年を迎えた古川日出男の、集大成となる一冊です。
〈プロフィール〉
古川日出男
1966年福島県生まれ。98年に『13』で小説家デビュー。2006年『LOVE』で三島由紀夫賞受賞。多作家としても知られ、これまでに発表した小説作品の総原稿枚数は1万3500枚を超えるという。原稿用紙2000枚におよぶメガノベル『聖家族』他、代表作は『ベルカ、吠えないのか?』『馬たちよ、それでも光は無垢で』『ドッグマザー』『南無ロックンロール二十一部経』など。
古川日出男『小説のデーモンたち』
- Posted on 2013/11/25
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